た か ら も の HANA ● TORI ● KAZE |
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下 絵
rough
sketch
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CD 『たからもの』 の ジャケットの挿画を担当させていただきました 今回は フィールドを少々はみだして デザインもさせていただくことに デザイン とはいってもレイアウトのみ 質感等々までは手が出ませんでしたが ジャケット(紙ジャケット仕様・2枚組) レーベル ライナー 帯 をレイアウトしました デザインの仕事の大きさを またもや肌身で感じる機会です 技術面(印刷のことなど)・フライヤーは 藤本さん担当 みなさま お世話になり ありがとうございました |
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なにはともあれ 新年 2012年1月13日リリース! ハナトリカゼのみなさん おめでとうございます 首都圏 西日本 ヨーロッパ と CD発売記念ツアーが目白押しの模様です 蜂谷さんの音楽は 生身が醍醐味のように思われます スケジュールはこちら みなさまぜひおでかけください ○ 以下は 少々長くなりますが おつくりした はんをご紹介しつつ 制作に関することを少しずつ かいつまんでお話してみようと思います |
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HANA ● TORI ● KAZE ユニット名 ハナトリカゼのはん メインの絵作りはボリュームのあるものになりそうだったので ユニット名は ごくラフにシンプルなものにしようと思いました |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大原美術館 /建物 言わずと知れた 大原美術館のたてもの 大原美術館のはんをつくる機会に出会えるとは はじめにお話をうかがった段階で CDの盤面に配する意匠のイメージは決まっていたので ここからはじめます といったところのはん |
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大原美術館 /門 CDの盤面と ジャケットにそれぞれ少しだけ違ったかたちで 大原美術館のはんを入れたかったので 建物と そのまわりの様子を 分けて彫りました 大原美術館は 実際に訪ねてみると感じられるかと思うのですが その建物だけではなく その場に ”こうある” という空気感が たいへん心地よい場所なので それも伝えたい と 思いました |
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住所はん / 大原美術館 大原美術館 ここにあり というわけで 定番のセミオーダー住所はん デザイン”朔助”で 美術館の住所を彫りました たいへん ぜいたくな気持ち |
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川/橋 大原美術館の前には小さな川が流れていますね 川に沿って柳の並木がゆれ 石畳の歩道と橋に風情があります その風情を気持ちのすみに置きつつ 画面の構成の要になるかたちを心がけました |
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名前はん/蜂谷真紀 日本語の名前は 基本的に漢字であることから たいへん視覚的 といえると思います そんなわけで(なのか) お名前の文字はならべただけでも なにかしらイメージが湧いてきます こんなに即物的に絵にできる文字があると すぐ遊びたくなります あまりにもそのままに |
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名前はん/田中信正 田中さんは偶然 以前酒井俊さんのCDに 版画を提供したときのピアニストでもありました その折に ライヴで演奏の様子を拝見したことがあったので そのときの印象を思いおこしてつくりました |
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ピアノ/調律師 大原美術館にある由緒あるピアノも主役のひとつとのこと その意匠をベースにして手を入れ 収録当日に調律を担当された 調律師さんのお名前をあわせてアレンジしたもの ジャケットに入れる段階で 最終的に ”106” の文字を加えました 106は 収録当時のピアノの年齢 |
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ふたつの収録日 この日 このとき この場所に というわけで それぞれの音源の収録された日付のはん |
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渋谷 CD2の盤面にも配する 渋谷のはん 渋谷の音源につかうかたちは 漠然とした渋谷のイメージにしよう と思いあたったのはやっぱり スクランブル交差点 かなりコンパクトにはしたので スクランブルしてませんが |
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すずかけの葉 渋谷の収録場所は 公園通りクラシックス 公園通りといって思い出すのは あの並木 というわけで すずかけの葉っぱのはん |
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欧文住所はん / 公園通りクラシックス 大原美術館に対応して こちらも住所はんを彫りました ボリュームに対して 重くならないよう 欧文にし 生活感よりもデザイン的な印象を重視 |
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ハナ ジャケットの表と裏/ハナトリ と ハナトリカゼ 三人それぞれに対応したはんこがある そうすると 表と裏に 同じはんが重複してしまう それではそうとううっとうしい と思案のすえ 裏に重複する分のハナとトリは絵にしたら というのは蜂谷さんのアイデア 当事者の発想はぴたり 蜂谷さんが身振りを交えて説明してくれた田中さんのイメージ |
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トリ 蜂谷さんのトリのイメージ 歌う鳥 |
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名前はん/喜多直毅 音源と 蜂谷さんのお話 それから ハナ トリ カゼ の 風のイメージをふくらませて まだ見ぬ人物のイメージをかたちにするのは 先の楽しみを含んでいてわくわくするものです |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 音の仕事 ライナーの終わりのページに入れた 制作にまつわるあれこれのひとつ 制作にあたって 音源に関する作業の現場におじゃました わからないながらに 外国語をきくような気持ちで 作業のやりとりを見学 たいへん印象深いひととき そのときのイメージをはんにしたもの |
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デニッシュ 音の仕事同様 制作にまつわるひとつ 成城パンの コーヒーデニッシュを買ってきて描いたのだけど パンの絵は至極むつかしかった お気に入りのパンなのに… なかなかおいしそうに見えません |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 全員とはいかないまでも 場所やものや人々それぞれのかかわりや その日その場所の瞬間(組合せ)を感じられるようなものにしたいと思いました アルバムタイトルの たからもの は 制作の過程で生まれたもの 絵づくりの 私のなかでの筋道ともぴったりと合った感触がありました ジャケットの下絵を見た蜂谷さん 正月っぽい 橋もかかってるし というわけで 新年のリリース おめでたく ○ |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ おまけ ・ こちらは 制作のために 下絵をコピーして貼り付けて 画用紙でつくった ジャケットの模型です こんなふうにしたいのですが、 こんなことできるかわからないですよ! はあ、もちろん あくまで希望ですから…… という具合でしたが 結果的には 限りなく模型に近いかたちになったよう CDの盤面の意匠の色味だけは このとおり 今回の仕上がりの うまくいかなかったところです(このイメージより大幅に黒ずんでしまいました) 発注してものを作るって 難しいですね (慣れないだけかな) ところで リリース後のジャケットの評判は おおむね"CDっぽくない"というものが多いよう まったく頭になかった反応で とてもおもしろくききました < おしまい > ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
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